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教育長あいさつ

[2017年5月9日]

平成29年度 ごあいさつ

 新年度をむかえ、5日始業式、6日中学校入学式、7日小学校入学式がそれぞれ無事終了し、各学校が新体制でスタートいたしました。

 今年度の入学生は小学校47名、中学生が56名です。新たな気持ちで入学された新入生が充実した学校生活を送れるよう教育委員会としても見守ってまいります。 

 新聞やネットニュースでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、殺伐としたニュースが多い中、ほのぼのとする、涙の出そうな温かいお話がありましたので、それを紹介してご挨拶に代えさせていただきます。


〈僕の卒業式 扉を開けたら〉

 3月27日の朝。僕はブレザーを着て学校に向かった。東京都葛飾区立青戸小学校。3日前に卒業式があったけど、僕は39度の熱が出て、出席できなかった。ようやく熱も下がって、卒業証書を受け取りに行く。毎日通った通学路。きょうは、お母さん、お兄ちゃん、弟も一緒だ。あれ?同級生の男の子がいる。もう春休みなのに。「どうしたの?」。声をかけたら、少し慌てた様子。「卒業式の日に、お父さんが間違えて学校のスリッパを持ってきちゃった。返しに行く」。僕のお母さんが「代わりに返してきてあげる」と言ったけど、「いいよ!」。走って行っちゃった。

 ほかにも同級生が学校に向かっている。

 学校に着くと、体育館に案内された。一人だから、校長室じゃないの?体育館の扉を開けると、みんながいた。一斉に僕を見る。「音楽がないと寂しいよな」。友だちが言った。入場曲の「カノン」を、誰かが鼻歌で歌ってくれた。「堺凰煌(おうが)」。名前を呼ばれ、練習どおりに背筋をぴんとさせて、校長先生から卒業証書を受け取った。振り返ると、みんなの顔が見えた。涙が出そうだったけど、唇をかんで我慢した。「凰煌からみんなにひとこと」。約40人で集合写真を撮った後、担任の先生に言われた。「ありがとうございました」。僕の卒業式は、友だちのお母さんがみんなに呼びかけてくれたそうだ。家に帰って、おばあちゃんに電話した。「きょう、卒業式してもらったんだ。1人じゃなかった。みんな来てくれたんだよ」(4月12日朝日新聞朝刊)

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