伊東家住宅主屋


紹介

伊東家住宅主屋は、芝山町の役場や郵便局、銀行、商店などが並ぶ町の中心地に所在し、建築年代は明治20年代半ばと推定されている。木造平屋建、桟瓦葺きの寄棟造で、正面に下屋を付し、中央に式台玄関を設けている。内部は、南東に土間、他を床上とし、表側中央に「ヒロマ」(主室)、北西に付書院・組子欄間・床の間を設けた「オクノマ」(主座敷)がある。小屋組は、当初より瓦葺であるにもかかわらず勾配が大きく、当地方の江戸後期の大規模民家に見られる茅葺屋根の小屋構造を用いて瓦葺屋根に応用したと思われ、近世から近代への過渡期的様相を示している。

建築主は伊東祐之。元治元年(1864)に生まれ、地元の小池尋常小学校の教員や校長を務めた後、明治22年(1889)に休職して渡米しカンバーランド大学で法律学を修めた。明治23年(1890)に帰国して日本銀行に勤務し営業課長を務めていたが、明治34年(1901)欧米視察中に病により38歳で死去した。


指定内容

国登録有形文化財(建造物)


所在地

郵便番号289-1624

千葉県山武郡芝山町小池1000


所有者

個人
登録年月日

令和2年8月17日


お問い合わせ
芝山町役場(法人番号:6000020124095) ・教育委員会 生涯学習課・文化振興係 (文化センター内)
電話:0479-77-1861
FAX:0479-77-1950
E-mail:bunka@town.shibayama.lg.jp


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