あしあと
殿塚古墳出土埴輪群像
姫塚古墳出土埴輪群像
殿塚古墳・姫塚古墳は、下総台地の東部、横芝光町に所在する芝山古墳群(国指定史跡)を構成する前方後円墳で、その築造は6世紀後半と考えられている。昭和31年に観音教寺と早稲田大学による学術調査が行われ、多数の形象埴輪が出土した。この調査は、地元住民もさまざまな面から協力し、地域ぐるみの発掘となった。
特に姫塚古墳では、墳丘北側から各種の人物埴輪・動物埴輪が原位置をほぼ保った状態で列をなすように出土し、埴輪を用いた祭祀の有り様をよく表していた。出土した埴輪は、美豆良(みずら)を結い、顎髭(あごひげ)をたくわえ、山高帽(やまたかぼう)を被った男性像、馬とそれを引く馬子(まご)、巫女(みこ)と考えられる正装した女性像など多彩であり、特に男性像はその風貌が独特で、この地域における埴輪の特徴をよく示している。
これらは、東日本を代表する大形かつ精巧で造形の優れた埴輪群であり、関東地方における古墳時代後期の埴輪祭祀の盛行を伝えている。また、古墳における埴輪の配置状況が明瞭な事例として大変貴重であり、高い学術的価値を有している。
重要文化財
郵便番号 289-1619
千葉県山武郡芝山町芝山438-1
観音教寺(町立芝山古墳・はにわ博物館寄託)
令和6年8月27日
芝山町立芝山古墳・はにわ博物館で展示されている。
芝山町役場(法人番号:6000020124095)教育委員会 生涯学習課文化振興係 (文化センター内)
電話: 0479-77-1861
ファクス: 0479-77-1950
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