あしあと
芝山町白桝地区にあった粉屋の美しくも薄命だった娘を慕う唄と踊りである。「おいとこそうだよ~」の唄い出しにより「おいとこ節」とも呼ばれる。踊り手は女で男役と女役に分かれる。歌にあわせて踊りながら「エンヤホイ」と威勢良くはやす。太鼓、四つ竹、笛で演奏される。白桝には、「粉屋」であった木内家、娘とされる久子の「容顔院妙歌日詠」と彫られたお墓がある。天保年間(1830年~1843年)に江戸で流行し、明治・大正では芸事の習い始めに用いられたといわれる。岩手県や宮城県では、おいとこ節が地元の代表的な民謡として伝わり、東京都・埼玉県・神奈川県では「白桝粉屋」が、万作踊り・お洒落踊り・飴屋踊りなどといわれる郷土芸能の演目のひとつとなっている。その由来については、多古町に中村壇林(日本寺)、匝瑳市に飯高壇林(飯高寺)という日蓮宗の僧侶を養成する学問所があり、壇林へ学びに行く学僧が、途中の白桝粉屋の娘を見初めて、その想いが唄になったと伝えられている。
白桝地区に残る「容顔院妙歌日詠」の墓
千葉県指定民俗文化財
郵便番号 289-1603
千葉県山武郡芝山町大里・白枡地区
白桝粉屋おどり保存会
昭和43年4月9日
例年、2月の文化協会芸能発表会(会場は芝山文化センター)、11月の「芝山はにわ祭」(会場は芝山公園)で演じられる。
平成30年11月24日に行われた「白桝粉屋おどり芸能大会」の際の映像です。下のリンクをクリックすると、芝山町公式you tubeチャンネルへ移動します。
〇白桝粉屋おどり(平成30年11月24日 白桝粉屋おどり芸能大会)(別ウインドウで開く)
昭和60年発行の絵本「白桝粉屋おどり」です。
白桝粉屋おどり絵本(昭和60年11月発行)
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