あしあと
ドメスティック・バイオレンスとは、「配偶者や恋人など、親密な関係にある、またはあった者から振るわれる暴力」を指します。
高校生や大学生など、若い世代でも「交際相手(恋人)からの暴力」が起こることがあります。これを「デートDV」といいます。
この暴力とは、生命または身体に対する不法な攻撃を指し、具体的には、刑法上、暴行罪または傷害罪に当たるような行為です。また、身体的暴力に限らず、言葉による暴力、生活費を渡さないといった心身に有害な影響を及ぼすような精神的暴力、および性的な暴力もDVに含まれます。
身体的な暴力 | 殴られ、蹴られる、叩かれる、突き飛ばされる、やけどを負わされる、首を絞められる、刃物をつきつけられる など |
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精神的な暴力 | 殴るふりをしておどす、何を言っても長時間無視される、交友関係や行動を監視される、大声でどなられる、スマートフォンをチェックされる など |
経済的な暴力 | 生活費をもらえない、働くことを妨害される など |
性的虐待 | 性行為を強要される、避妊に協力しない、見たくないポルノ雑誌や映像等を見せられる、ポルノグラフィの被写体にされる など |
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)」においては、被害者を女性には限定していません。しかし、配偶者からの暴力の被害者は、多くの場合女性です。DVは、最近まで、加害者に罪の意識が薄く、また、社会の関心も余り強くはありませんでした。また、暴力の原因としては、夫が妻に暴力を振るうのはある程度は仕方がないといった社会通念、妻に収入がない場合が多いといった男女の経済的格差など、個人の問題として片付けられないような構造的問題も大きく関係しています。しかし、家族であろうとも、どんな理由があろうとも、相手に暴力をふるうことは暴行罪、傷害罪に当たります。暴力は絶対にあってはならないことです。
家庭内で起こる暴力は、その子ども達にも深刻な影響をもたらします。暴力を子どもが目撃することは、子どもへの虐待(面前DV)に当たります。虐待はDVとの関連性が指摘されており、両親の間でおきた暴力を目撃している子どもは、不登校やひきこもりになったり、心身の不調を訴えたり、のちに大人になったときに配偶者等に暴力をふるう傾向があると指摘されています。
被害者は、「逃げたら殺されるかもしれない」という強い恐怖や、「暴力を振るうのは私のことを愛しているから」「このくらいたいしたことはない」などの認知のゆがみ、経済的な問題や子どもの就学の問題などから、家を出る決心がつかないことがあります。
ただ、気持ちのもやもやを話すだけでも構いません。
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